NHKスペシャル 知られざる大英博物館 第3集 日本 巨大古墳の謎

NHKスペシャル 知られざる大英博物館 第3集 日本 巨大古墳の謎 [DVD]

大英博物館に日本の古墳の発掘品が収蔵されている。ガウランドという造幣局に招かれた技術者が古墳の発掘を行ったものだ。当時は権利関係もはっきりしてなかったので勝手に持って帰ってしまったのだろう。

仁徳天皇陵と呼ばれるものはどこに石室があるかとかわかっていない。宮内庁が管理してしまっているから。

発掘できる古墳も昔に盗掘されてしまっているので、やっぱり当時の姿がわからない。

そこでガウランド。明治時代に発掘品を持ち帰って保存したうえ、図面や写真を残してくれた。中には造成で壊されて既に消滅してしまった古墳についての記録もある。

4世紀から6世紀に大型の前方後円墳が作られた。各地で同じ形が作られたのは連合体を保つためとも言われている。

その末期の丸山古墳。現在はやはり宮内庁が管理してしまっているが、ガウランドの記録では墓室が墳丘の中心から大きくずれている。これは今までになかったことだ。

横穴式石室は中国、朝鮮から入ってきたが、石室内は同じ大きさのレンガを重ねて作った。日本は石室内に自然の石を重ね、その後その石がどんどん大きくなっていった。そのため、中心部に石室を作れなかった。

ここが転換点になったのかもしれない。その後の時代は大型古墳は作られなくなった。