リストランテホンダ

ミシュランで2年連続1つ星を獲得したイタリア料理の店。青山にある。
クリスマス直後なら予約取りやすいと思って、この時期を選んだ。実際はどうなのかわからないが、この時期の名店来訪を来年以降も恒例行事にしようと思う。


建物はこじんまりとした印象。席につくと、まずドリンクのメニューを渡された。どれも高い。ミネラルウォーターでさえ700円以上する。水道水をくださいと断ることもできるのだろうか。しかし、小心者の私はシェリー酒を頼んだ。たしか840円だったが出てきたシェリー酒は一口で飲み干せそうな量だった。こういう店で値段をどうこういうのも無粋な話なのだろうが悲しいではないか。まあいい。


私が頼んだのはパスタも主菜も食べられる3675円のプリフィックスコース。サービス料は10パーセント。前菜からデザートまで選択することができる。


○前菜
聖護院蕪と百合根のブランマンジェ 山羊のチーズの香り
やわらかいヨーグルト状態の食べ物。たぶん蕪とかは練りこまれてあるのだろう。上からぱらぱらとヤギのチーズがかかっていた。さっぱりとした味わいは前菜としては、まあいいかも。
・エゾ鹿のパテ 林檎と香草のサラダ添え 自家製ピクルスと共に
たぶん鹿肉を初めて食べた。濃厚な感じがしたのだが、内臓とかを入れてパテにしたからだろうか。これを食べただけの印象でいえば鹿肉はあまり美味しくないと思った。


○パスタ
サルデーニャカラスミと冬キャベツのスパゲッティー
カラスミを食べるのもたぶん初めて。パスタにからめてしまうと味の印象もわからなくなる。あまり記憶に残っていない。
・佐島湾産 真ダコとブロコレッティのイカスミのニョケッティ
イカ墨というとジョセフ・ジョースターがうまいと言った食べ物である。私も注目しているのだが、いまいち美味しさがわからない。すくなくともサイゼリヤイカ墨スパゲティは美味しいとは思えなかった。そんなこともあってこの料理を選んだ。しかし、やっぱり美味しいとは思えなかった。ニョケッティとはニョッキに似せた一口大のパスタらしいが、イカ墨と蛸もなんかあってない感じ。


○主菜
・魚料理
今日の魚料理は金目鯛のバルサミコソース。魚の焼き具合がいい感じで、みずみずしさをうしなっていない。バルサミコソースは今まで作ったことがないが、自分でも作ってみたいと思えたなかなかの味わい。
・肉料理
今日の肉料理は沖縄のアグー豚の赤ワイン煮込み。アグー豚は脂身が多いということだが、まるで豆腐のようなやわらかさに驚く。豚の角煮なのだが、角煮というとしょうゆの味付けしか思い至らなかったが、この赤ワインの味付けも味わい深い。


○デザート
私が注文したのは
・いちじくのババ バニラのジェラート添え エピスの香り
だったのに運ばれてきたのは
・林檎とサツマイモのタタン ヨーグルトのジェラート添え
だった。間違えないでよ!さて、タタンは京都の喫茶店で10年ほど前に食べたことがあるが、こちらのほうが美味しかったように思う。ペースト状になった林檎の濃厚な味わいがよかった。ちょっと食べずらいのが難点。上にぱりぱりとした飴みたいのがのってるからナイフとフォークで切ろうと抑えるとタタンがぶにゅっとはみだしてしまうのだ。ヨーグルトジェラートは、まあまあ。ちょうど先日の忘年会でヨーグルトシャーベットが出たのだが、それと比べると食感がやわらかくて良いかわりに甘味がちょっと目立つ。


会計はひとり5000円ほど。