空手バカ一代




私の行く図書館には「あしたのジョー」、「巨人の星」、「愛と誠」そしてこの「空手バカ一代」がある。よっぽど担当職員が梶原一騎のファンなのだろう。
大山倍達を主人公とした半実話漫画、かと思ったらほとんどフィクションみたい。
特徴的なのは作画担当が途中で変わったことだろう。当初担当だった、つのだじろうは降板した。
wikipediaより

空手バカ一代』の作画を務めていた際に、原作者の梶原一騎(とその実弟真樹日佐夫)と不仲になり、その鬱憤を『魔子』の中でアナグラム(「カラワジ・イキツ・キマト・ワヒオサ・ハノクキヨウ・ミツオ・レシモオイ…呪われよ!」「カチク・ツテバン・ダクリノノロイ・オウケミクニク・ルクシミ・クタルバ…呪われよ!」)に託して呪ったもののあっさり看破されてしまい、梶原兄弟によって監禁され、各方面への詫び状を書かされてしまった。

監禁と詫び状というところに昭和時代を感じる。
んー、他の梶原原作の傑作群と比べると漫画としての面白みにはいまいち欠けるな。まぁ、実話が基になっているということになってるんだから仕方がないか。作中、しきりに登場する"大山倍達談"というのは後の民明書房に通じているような気がする。
大山倍達さんと塩田剛三さんが戦ったらどっちが強いのか。