七夕の国

作者:岩明均

掲載誌:ビッグコミック

掲載期間:1996年第38号から1999年第6号

全4巻

七夕の国(1) (ビッグコミックス)

初期の作品かと思いきや、寄生獣より後の連載である。画力は向上していない。

伝奇もので残虐描写もあるのだが、登場人物がそれほどおかしくないため、ホラー要素は低めだ。

読ませる話だけど、悪が滅びるといったカタルシスがなかったね。伝奇ものはそういうの多いイメージがあるが。

等身の棋士

等身の棋士

著者は将棋の観戦記者なのだろう。

観戦記と棋士へのインタビュー。昔、将棋世界で河口さんが連載していた観戦日誌のような感じである。

 

しばらくたつと、当時の将棋界の雰囲気がわかって懐かしくも面白い。資料的価値も出てくる。

 

例えば、王座戦、羽生王座が2014年には中村太地さんに2015年には豊島将之さんに2016年には佐藤天彦さんにいずれも3-2のフルセットで防衛している。

追い込まれたときの羽生の底しれぬ強さを見せつけたが、20代の棋士にフルセットに持ち込まれており時代が変わるときはすぐそこに来ているという予感も感じさせた。

 

そして、2017年には中村さんが羽生さんから王座を、2018年には佐藤さんが羽生さんから名人を奪取した。羽生さんは無冠となり、2020年は豊島竜王に挑戦するもタイトルは奪えなかった。将棋の世界は時間が流れるのは早いものだ。

 

他、加藤一二三さんの引退や藤井聡太さんのデビューなどについても。

 

 

 

Long Cold Winter / CINDERELLA

1988年発表

Long Cold Winter

1. Bad Seamstress Blues/Fallin' Apart at the Seams, 2. Gypsy Road, 3. Don't Know What You Got (Till It's Gone), 4. The Last Mile, 5. Second Wind, 6. Long Cold Winter, 7. If You Don't Like It, 8. Coming Home, 9. Fire and Ice, 10. Take Me Back

 

名前は聞いたことがあったが聞くのは初めて。

 

ブルージーな音楽にAC/DCのようなヤスリ声のボーカルが特徴的だ。曲はロックンロールからバラードまで、どこか懐かしさと泥臭さを感じる。個人的にはまあまあかな。

三浦の矢倉研究 脇システム編 (マイナビ将棋BOOKS)

三浦の矢倉研究 脇システム編 (マイナビ将棋BOOKS)

三浦弘行 棋士番号204

タイトル獲得1期 順位戦最高位A級

 

羽生さんが七冠独占した後、羽生からタイトルを最初に奪ったのが三浦さん。しかし、実はタイトル獲得はその1つだけである。

 

この本は2014年に発行されている。終章のタイトルは『GPS新手とその可能性』GPSとはGPS将棋というソフトである。本を書くのに時間がかかったため最新の変化については解説できていない。そのため、出版直前にコンピューターが指した手について数ページながら解説したのが終章である。

この頃はプロ棋士とコンピュータが戦っていた頃だ。三浦さんは2013年にGPS将棋とっ戦っていて破れている。そのため、コンピューターが指した新手にも注目していたのだ。

 

その影響があったのかもしれない。2016年に将棋ソフト不正使用疑惑をかけられてしまった。

 

しかし、その後もA級を守り抜いた。今期は振るわずA級陥落となってしまったが、疑惑をかけられた後も強い棋士であることを見せつけた。

 

この本は脇システムについて。矢倉戦のバリエーションの1つで角が向かい合う。脇謙二八段が得意とする戦法である。激しい変化も秘めており、研究と経験がものをいうということで三浦さんに向いている戦法だ。

 

三浦さんは研究家。一日10時間を超える勉強をする。ストイックに取り組む姿勢と、その無骨な風貌から三浦武蔵(みうらたけぞう)と呼ばれる。

 

Winger / WINGER

1988年発表

Winger

1. Madalaine, 2. Hungry, 3. Seventeen, 4. Without the Night, 5. Purple Haze, 6. State of Emergency, 7. Time to Surrender, 8. Poison Angel, 9. Hangin' On, 10. Headed for a Heartbreak, 11. Higher and Higher

 

WINGERのデビュー作。私は昔次のアルバムだけを買ったがあまりはまらなかったな。陽気なアメリカン・ロックといった雰囲気だ。デビュー作らしからぬ、音の作り込みや完成度は高いが、あまり好きな音楽ではないかな。

10はなかなかよかった。

South of Heaven / SLAYER

1988年発表

South Of Heaven [Explicit]

1. South of Heaven, 2. Silent Scream, 3. Live Undead, 4. Behind the Crooked Cross, 5. Mandatory Suicide, 6. Ghosts of War, 7. Read Between the Lies, 8. Cleanse the Soul, 9. Dissident Aggressor, 10. Spill the Blood

 

前作の『Reign in Blood』は名盤と言われたので聞いたが、そのせいで次作のこちらは注目されない。

1曲めはミドルテンポで荒々しさのある曲とシャウトは後のPANTERAに影響を与えてそうな感じの曲。他の曲はコーラスにどこかコミカルな雰囲気を感じたり、速さと破壊力一辺倒だった前作とは違う雰囲気がある。

ただ、やっぱり速い曲がいいのだな。ミドルテンポだとそれこそPANTERAのほうがいいと思ってしまうのだ。

 

奇襲振り飛車戦法~その狙いと対策~ (マイナビ将棋BOOKS)

奇襲振り飛車戦法~その狙いと対策~ (マイナビ将棋BOOKS)

飯塚さんが書いた奇襲振り飛車戦法の本。

 

山崎八段がNHK杯で使ったパックマンは、対応法を知っておかないとつぶされるな。その場で変化をするのは難しく、奇襲としては優秀である。こんど私も試してみよう。