世界史3 古代ギリシア 概論

ギリシアというとアテネ、スパルタといったポリスの成立である。
他のオリエント諸国と比べると大きな権力を持つ支配者を持たなかったのが特徴だ。その理由は、土地がやせていたため農業では果実やオリーブなど、小規模で雨水で栽培が可能なものが主となっていたこと、家畜も山がちな地形のため豚・牛ではなく山羊など小型獣だったことがあげられる。


もっともそれらポリスが現れたのは紀元前8世紀。それらの前の紀元前二千年頃のクレタ文明やミケーネ文明では巨大な宮殿や墓があるため、やはり他国と同様の大きな権力者がいたわけである。
なぜ、ギリシアでは大権力が現れなくなったのか。


で、そのため民主主義が表れた。世界で始めてのことだ。もっとも、このころの民主主義は限定的であり、一方では奴隷がたくさんいたわけであることも忘れてはならない。


戦争ではペルシアとのペルシア戦争、その中のマラトンの戦い、テルモピレーの戦いサラミスの海戦といったところが有名だ。映画を見よう。


それとギリシアといえば演劇と哲学です。ホメロス叙事詩ヘロドトストゥキディデスといったノンフィクションも読もう。


戦いが起こると、社会変化が起きるが、その際のキャラクターもそれぞれ魅力的だ。貧民を味方につけたペイシストラトス陶片追放を考えたクレイステネス、扇動者アルキビアデスなど。